お気軽にお問合せください
042-377-6493
掲載作品の一部を最下部に掲示しました。
かつて靖国神社に保存されていた遺品の美しい文章と筆文字に出会い、言葉や手書きの文字の強烈な力で書の道に駆り立てられて40年の歳月が流れました。いまだに思い通りの作品は書けませんが、書を通じてのさまざまな出会いに感謝しつつ楽しく有意義な時間を戴いています。
書道専門学校での2年間、基礎基本を学びつつ先輩諸氏のたゆまなき芸術への挑戦を垣間見る一方で、書道文化の普及振興のためには日常の手紙や熨斗袋の表書きなど、生活に密着したいわゆる「暮らしの中の書」が大切であることに思いを致しました。近頃はワープロやメールの普及で書道への参加人口は激減していますが、このような状況にあっても「せめて自分の住所氏名くらいは美しく書きたい」と願う日本人が多いのは幸いです。
「たのしみま書」はこうした手書きの文字に興味を抱きつつも、筆を持つことに二の足を踏んでおられる方々に、楽しく肩肘張らない作品で、ささやかな「書への誘い」ができればとの思いで企画しました。
15回目の「たのしみま書」展にちなんで、これまで制作した思い出深い書作品と、表装と陶芸を趣味にしてきた家内の作品を併せて掲載した記念誌を取りまとめました。
㈱ギャガ配給 松竹映画「ふたたび」
2010年に全国公開された㈱GAGA制作・配給の映画「ふたたびーSwing me again」のタイトルを揮毫し、東京国際映画祭でメインキャストの方々とお会いしました。
この映画の準主役 鈴木亮平君は、NHK朝ドラ「花子とアン」で花子の夫役で活躍し、その後NHK大河ドラマ「西郷どん」の主役で活躍されました。
老舗旅館の再建に挑む人々の姿を描く、
日台合作による人間ドラマ。
日本の“おもてなし”精神を世界の方々に知って頂くために制作された 日本ー台湾 合作映画です。
田中麗奈さん、余 貴美子さん、木村多江さん、香川京子さんなど、日本アカデミー賞受賞の名優たちによる豪華キャスティングで制作されました。
正面玄関に建立された校訓碑
池上光風の母校(高校)が平成25年に100周年を迎え、記念に校訓を制定したので正面玄関の石碑に揮毫しました。
校訓は、
「磨け学技 鍛えよ体徳 誇れ郷土」です。
母校は、宰相 吉田茂の父君(竹内 綱)が発起し、長男(竹内明太郎ー小松製作所創立者)が出資して創建されました。ちなみに吉田茂は竹内家から吉田家の養子となりました。
竹内 綱 竹内 明太郎 親子
校長室に掲示されている池上光風の作品「工業ハ富国の基(もとい)」(創立者の似顔絵を併書)
平成28年度 一般社団法人日本書写技能検定協会による成績優秀者表彰式において、優秀指導者賞(全国で9名、東京都では1名)に選定されました。
放課後書道教室で子供たちと
平成21年から多摩市立連光寺小学校の「放課後書道教室」で子供たちに書道の指導をしています。
練習の成果は1月の保護者参観日に学校で、3月の市立公民館ギャラリーでの放課後書道教室展で発表します。
また、5・6年生については書写検定試験受験のための指導を行い、受験開始して以来7年間、全員合格の記録を更新しています。
平成21年から30年までの10年間の活動の間、阿部裕行多摩市長が2度にわたって激励にに駆けつけて下さいました。
啓進書道教室では、併設している表装工房「恵美堂」の指導の下、自分の作品を自分の手で好きなデザインで表装します。
表装は、掛け軸、巻子、額、パネル、折り帖、色紙、裏打ちなどさまざまですが、創業30年の恵美堂のバックアップで納得できる作品に仕上がります。
この作品は、東京都調布市にお住まいの宮川錦鳳先生のご依頼で制作したものです。
啓進書道教室は、一般社団法人日本書法院の啓進支部として活動しています。
展示風景
啓進書道教室のメンバーによる年に一度の展覧会で、令和4年で19回目を迎えました。
この間に展示した池上光風の作品の一部を下記にご紹介します。